胃・十二指腸の病気(胃潰瘍・胃がんなど)
胃や十二指腸は、私たちが食べたものを消化し、健やかな毎日を送るためのエネルギーに変える大切な役割を担っています。しかし、非常にデリケートな臓器でもあり、日々のストレスや食生活の乱れ、ピロリ菌の感染などによって、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんといった重い病気を引き起こすことがあります。福岡県春日市の「中村内科クリニック」では、お腹の痛みや違和感に悩む患者さんが、安心して相談できる環境を整えています。これまで救急総合病院で消化器内科部長として勤務し、通算1万件以上の内視鏡検査を行ってきた院長が在籍しています。消化器内視鏡学会専門医、そして消化器病学会専門医としての知見を活かし、患者さんの体に負担の少ない、苦しくない検査と的確な診断を心がけています。胃や十二指腸の病気は、早期に発見できれば、多くの場合で適切な治療により健康な生活を取り戻すことが可能です。少しでも気になる症状があれば、決して一人で悩まず、私たちのクリニックへお越しください。
胃・十二指腸の病気の症状について
胃や十二指腸の病気で最も多く見られる症状は、みぞおちあたりの痛みや不快感です。しかし、疾患の種類や進行度によってその現れ方は様々です。ここでは、臨床現場でよくお聞きする代表的な症状について解説します。
腹痛と痛みの出るタイミング
胃潰瘍の場合は、食事中から食後にかけてみぞおちが痛むことが多いのが特徴です。一方で、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時や夜間に痛みが出やすく、何かを食べると痛みが和らぐ傾向があります。これは、胃酸が傷口を刺激することに関係しています。
お腹の張りや胸やけ
食事の後に胃が重たい感じがしたり、少し食べただけでお腹がいっぱいになったりする「膨満感」も重要なサインです。また、胃酸が逆流して胸が熱くなるような「胸やけ」や、酸っぱいものが上がってくる感じがすることもあります。
吐き気や食欲の低下
胃の粘膜に強い炎症が起きたり、がんが進行して食べ物の通り道が狭くなったりすると、吐き気や嘔吐を催すことがあります。また、特に原因がないのに食欲がなくなったり、短期間で体重が減ったりする場合は、早急な検査が必要です。
便の色や貧血の症状
胃や十二指腸から出血している場合、便が黒っぽくなることがあります。これは血液が胃酸と混ざって変色するためで、炭のように真っ黒な便が出るのが特徴です。また、自覚症状がなくても、慢性的な出血によって貧血が進み、立ちくらみや息切れで病気が見つかることもあります。
胃・十二指腸の病気の原因について
胃や十二指腸が傷つく原因は一つではありません。複数の要因が重なり合って病気が発生することが一般的です。
ピロリ菌の感染
日本の胃潰瘍・十二指腸潰瘍、そして胃がんの最大の原因と言われているのが「ヘリコバクター・ピロリ菌」です。この菌は胃の強い酸の中でも生き残ることができ、粘膜を攻撃して慢性的な炎症を引き起こします。ピロリ菌を除菌することで病気の再発を防ぐことが可能です。
お薬の副作用
痛み止めとしてよく使われる解熱鎮痛剤(NSAIDs)や、血液をサラサラにするお薬も原因になります。これらのお薬は、胃の粘膜を守る成分を減らしてしまう働きがあるため、長期間服用している方は注意が必要です。当院では、お薬を処方する際、胃への負担が少なくなるよう慎重に配慮しています。
過度なストレス
心身に強いストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れます。すると、胃酸が過剰に分泌されたり、胃の血流が悪くなったりして、粘膜が自らの酸で傷ついてしまうことがあります。
生活習慣の影響
喫煙やアルコールの過剰摂取、刺激物の多い食事、不規則な生活も胃腸の健康を損なう要因です。特にタバコは胃の血流を悪化させ、粘膜の修復を遅らせてしまうため、治療の効果を下げてしまいます。
胃・十二指腸の病気の種類について
胃と十二指腸に起こる代表的な疾患について詳しく見ていきましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸や消化液によって、胃や十二指腸の粘膜が深く削れてしまった状態です。粘膜の下まで傷が及ぶと激しい痛みが生じ、血管が破れると出血を伴います。
胃がん
胃の粘膜から発生する悪性の腫瘍です。初期の段階では自覚症状がほとんどありませんが、内視鏡検査によって早期に発見できれば、お腹を切らずに内視鏡で切除できる可能性が高い病気です。
十二指腸がん
胃がんに比べると発生頻度は低いですが、十二指腸にもがんができることがあります。胆汁が流れてくる場所に近いなど、場所によっては早期から黄疸が出ることもあります。
胃炎(急性・慢性)
食べ過ぎや飲み過ぎ、細菌感染などによる急性の炎症と、ピロリ菌などによる慢性の炎症があります。慢性胃炎を放置すると、粘膜が薄くなる「萎縮(いしゅく)」が進み、がんになりやすい状態になるため注意が必要です。
胃・十二指腸の病気の治療法について
当院では、正確な検査診断に基づき、患者さんにとって最も負担の少ない治療法を選択します。
薬物療法
胃酸の分泌を強力に抑えるお薬や、胃の粘膜を保護するお薬を使って治療します。最近では非常に効果の高いお薬が登場しており、ほとんどの潰瘍はお薬の服用で治癒を目指せるようになりました。
ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌が陽性の場合は、除菌治療を強くお勧めします。1週間、2種類の抗生剤と胃酸を抑えるお薬を服用する治療法です。除菌に成功すると、潰瘍の再発率が劇的に下がり、将来的ながんの発生を抑えることが期待できます。
生活指導とフォローアップ
治療と並行して、食事の内容やストレスの管理についてもアドバイスを行います。また、病気が良くなった後も、定期的な内視鏡検査(胃カメラ)によって、新しい異変がないかを確認し続けることが重要です。
胃・十二指腸の病気についてのよくある質問
Q1.胃カメラはきついと聞きますが、初めてでも大丈夫ですか?
A1.はい、ご安心ください。当院では消化器内視鏡学会専門医である院長が、患者さんに合わせた負担の少ない挿入法を行っています。非常に細い内視鏡を使用し、ご希望に合わせて麻酔(鎮静剤)を使用するため、眠っている間に検査を終えることも可能です。他院で辛い思いをされた方も、ぜひ一度ご相談ください。
Q2.ピロリ菌の検査だけ受けることはできますか?
A2.ピロリ菌の検査は可能ですが、保険診療で検査を行うためには、胃カメラ検査で胃炎があることを確認する必要があります。胃がんの有無をしっかり確認した上で除菌を行うことが、患者さんの健康を守る上で最も確実な順序だと考えています。
Q3.バリウム検査で異常がなければ、胃カメラは不要ですか?
A3.バリウム検査(消化管造影検査)も有効な検査ですが、小さな病変や粘膜の色味の変化を見つけるには、内視鏡検査の方が圧倒的に優れています。バリウム検査で「異常なし」と出ても症状が続く場合は、直接粘膜を観察できる内視鏡検査をお勧めします。
Q4.ピロリ菌除菌をすれば、もう胃がんにはなりませんか?
A4.除菌に成功すれば、胃がんになる可能性を大幅に下げることができます。しかし、ゼロになるわけではありません。一度炎症が起きた後の胃の粘膜は、その後も注意深く見守る必要があります。年に一度は定期検診を受けるようにしましょう。
院長より
私はこれまで救急総合病院の消化器内科部長として、数多くの胃や十二指腸のトラブルに向き合ってきました。その中で強く感じたのは、「もっと早く検査を受けていれば」という患者さんの思いです。胃がんも、早期に発見できれば完治が期待できる時代です。しかし、検査が「怖い」「きつい」というイメージがあるために、受診を先延ばしにしてしまう方が少なくありません。
私たちのクリニックでは、そうした不安を解消するために「苦しくない内視鏡検査」を徹底しています。私はこれまでに上部・下部合わせて1万件以上の検査実績を積み重ねてきました。消化器内視鏡学会専門医としての技術を駆使し、麻酔を適切に使用することで、患者さんが「気づいたら終わっていた」と感じるような、体にも心にも優しい検査をお約束します。春日市や博多南駅をご利用の皆さんが、お買い物ついでに立ち寄れるような、親しみやすく、かつ高度な医療を提供できる場所でありたいと考えています。

